ウラシマ・エフェクト

竜宮から帰って驚いたこと。雑感、雑想、雑記。

文芸

カレル・チャペクとフゴ・ハースの『白い病』

感染予防のため、集会をとりやめ、人びとにお互いの距離を保つようにと、ときには政府首脳までもが直に呼びかけるなか、馬耳東風のていで遊び歩くひともいる。ドイツでは「コローナパーティ」なる語もできたそうだ。そういえば、若年層は罹りにくく、高齢者…

ハシェクと聖マティアの日

『兵士シュヴェイク』で知られるヤロスラフ・ハシェク(1883-1923)は、とくにポヴィートキとかフモレスキとか呼ばれたジャンルで掌篇の名手でもあった。生年がおなじで没年も近いからか、その生涯はカフカに似ているなどとWikipediaには説明がある。けれど…

談志による、入れ墨、彫り物、タトゥー

Photo by Silvana Carlos 以前からよく聴いていた、立川談志の講談「白井権八」は、もともとはおそらくCD版だった。おそらく──というのは、ひとたび〈iTunes〉に取り込んでしまえば、どういうメディアで購入したのか忘れてしまうし、どこのどのフォルダーに…

コンコルドは駄目な飛行機だったのか

photo by johnrp 「夢の超音速旅客機」とよばれたコンコルドの初飛行から、人類はきょう、50周年をむかえた。 www.bbc.com www.thelocal.fr 1969年3月2日のことで、一説によると、近代の現代への移行がはじまっていたころだ。 パンナムやJALなど、おおくの航…