ウラシマ・エフェクト

竜宮から帰って驚いたこと。雑感、雑想、雑記。

オクトーバーフェスト気分

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Hacker-Pschorr Original Oktoberfest


 シズオカ・ショックとは言い得て妙、ラグビー戦勝の興奮もさめやらぬていで、きょうはもう飲みに行くしかないと勇んで、いきつけの店にやってくると、毎年恒例のオクトーバーフェストをやっている。

 ……といっても、ミュンヒェン直送の「オクトーバーフェストビーア」の樽を揃えて、注文に応じて注いでは出している「なんちゃってオクトーバーフェスト」である。しかしてその数は、5銘柄のみだ。〈ホーフブロイ〉、〈ハッカー・ウント・プショル〉、〈パオラーナー〉、〈レーベンブロイ〉、〈シュパーテン〉。今年は〈アウグスティーナー〉は欠品か。それともすでに売り切れたのか。

 本場でも、ことしは9月21日から開幕している。あのミュンヒェンのヴィーズンを訪れたのも、もう10年ちかくも前になる。もっとも内装の絢爛なツェルトがハッカー=プショルのテントといわれていて、じっさい、白雲たなびく青い空が描かれていて見事だった。

 ──それを思いだして、一杯目は、ハッカー=プショルを飲んでみた。いずれかのオクトーバーフェストビーアは、まいとし飲んでいるが、ハッカー=プショルは久しぶりだ。ここは自社のオクトーバーフェスト製品に「オクトーバーフェスト・メルツェン」と銘打っている。ほかと比べてみると、色は濃い目の琥珀色。麦汁の初期比重が13.7度というのは、各社横並びらしいが、アルコール度数が微妙に異なる。ということは、単純に残留糖度のことだけを考えれば、アルコール分が低い銘柄のほうが甘めになるはずである。ビール純粋令が話をわかり易くしてくれてもいる。はたして、ハッカー=プショルの製品は5.8%と5銘柄中もっとも低アルコールであって、おそらくもっとも甘かった。ふだん飲むには苦手な味だ。ま、しかし、このくらいのコクがあったほうが、オクトーバーフェスト気分を実感できるというもの。

 さあ次はホーフブロイだ。うむ、やはりアルコール分がハッカー=プショルより若干高いぶん(ABV: 6.3%)、甘さは抑えられ、すっきりしている。そのあとはパオラーナー、それからレーベンブロイに──

 顔見知りとラグビーの話などしながら、順調に飲んでいたはずが、どういうわけか記憶がなくっていた。どうやって帰ってきたのか、まったくわからない。しかし、iPhoneにまめにつけていた記録によると、5銘柄に関しては、すべて官能検査、つまりテイスティングであるが、それは無事に完了したようなのであった。覚えていなければ意味がないが……。

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Hofbräu Oktoberfestbier

 *参考)

jp.reuters.com

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