ウラシマ・エフェクト

竜宮から帰って驚いたこと。雑感、雑想、雑記。

ビールの都の完璧なピルス【麦酒】

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 バンベルクは「ビールの都」としてつとに名高い。

 日本では、たとえば香川県が「うどん県」を名乗るが、バンベルクは「ビールの首都」を高らかに自称している。

 "ビーアシュタット"(ビール都市)のインターネット・ドメインも、バンベルクの団体がおさえている(だれかWHOIS検索してみて)。

 

www.bierstadt.de

 

 

 「首都」の老舗の同業者のうちにあっては、ケースマンは比較的あたらしい醸造所といえる。もともと家業は、宿泊施設も提供している肉屋であった(大陸には、しばしばある業態)。思うところあってか、ゲオルク・ケースマンは51歳にして醸造学の修士号を取得。現在も創業家の所有となっている醸造所は、その年、1867年に開設されたものである。

 しかし、その主力商品、Herren Pilsの風味は、ジャーマン・ピルスナーのうち、もっとも古典的な範疇に属する。スパイシーなアロマ、ホップの香味が最大限に効きながらも、モルトの風味によって、苦味は中程度、昨今のBrut IPAではないが、ドライでさっぱりとしたフィニッシュ。綺麗。淡麗。清澄さは、ブリリアントの域。泡もちがいいのもジャーマン・ピルス。フランケンビーアの典型にして、ひとつの完成されたバランス。

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Bamberger Herren Pils