ウラシマ・エフェクト

竜宮から帰って驚いたこと。雑感、雑想、雑記。

Caran d'Ache の白いペン

f:id:urashima-e:20190517033318j:plain

 

 かつて、なにげなく借りた筆記具が、Caran d'Ache のものだったと知ったのは、そのずっと後のことで、ジュネーヴの高級ブランドと知っていたらば、借りること自体が躊躇われたかもしれない。──さいきん、創業100周年を迎えたそうである。

www.carandache.com

  ところで、コンピューター上のペンにあたるものは、エディターと呼ばれる種類のアプリである。

 むかしから、あれこれと試してみては、しばらく愛用するが、ヴァージョンがあたらしくなると、使い勝手が変わってしまって、またウェブ上でエディター探しの旅に出る──ということもままある。

 そういう仕儀で、ああ、あれがあったか、と久々に〈CotEditor〉を起動してみたが、どうもいまひとつ……などとおもったら、あたらしいヴァージョンが出来していたようで、ダウンロードしてみたのであった。表示関係のカスタマイズを中心に大いに改善されていて、またしばらく使ってみようか、と思っている。

coteditor.com

 そこで気がついたのが、アプリのアイコンである。

 むかしは、グリーンのメモパッドに黄色っぽい鉛筆が立てかけてあるようなものだったが、さいきんは、それがLAMYのSafariという万年筆になっていた。ペン軸の色は白で、バックのグリーンに素敵に映えていた。

 実際のSafariも、けっこう気に入っている。ペン先がステンレス製のわりに、書き味がすこぶるよい。ほんらいは学用品らしいが、そのため、値段も手頃なので、万年筆がかならずしも必備でない日本でも人気がある。

 〈CotEditor〉に話をもどすと、その最新版ではアイコンが微妙にリニューアルされていた。

 ──ペンが、Caran d'Ache白いボールペンになっていたのである。

 学童用の万年筆から、より実際的なボールペンに変更されたことで、いかにも技術者やテクニカル・ライター諸氏が使いそうな、「実用性に優れたプロの道具」というようなイメージをアプリに与えようとしたものかもしれない。

 リアルな世界のペンのほうは……もう書き味も思い出せない。1本どこかで手に入れてみようか。 

   

f:id:urashima-e:20190517032833p:plain

CotEditor