3・11に事故の報がはいってしまった。
半年のあいだに2度もの大規模事故を起こしてしまったのは、ボーイング737MAX8という、鳴り物入りで登場した新型機。週明けのニューヨーク市場では、ボーイング社の株価が、開始直後に13%ちかく下落したという。
記憶にあたらしい、インドネシアでのライオンエア便の事故では、同型機のセンサーに不具合があった旨、事故原因が推測されている。にも拘らず、またもや今回の破滅的な事故だ。事故調査委員会の報告を待つしかない。
しかしながら、この救いのない事故にあって、棚ぼた式の僥倖で、生命を救われたひともいたわけだ。
けだし、誰もがそうなのだ。種々の偶然が重なった結果、たまたま生きているにすぎない。生きているだけで丸儲けとか、人生そのものがギフトなのだ──とも、ひとはいう。
だから、文句はあとまわしだ。呪詛を吐くまえに、それぞれの神に祈るべし。